科学的な学習とは

科学的な学習法とは「再現性」と「根拠」があります。

つまり学習で伸びるポイントが「予測」できます。

例えば多くの英語教材では音読が勧められてられていますが、

「英語のどんなスキルに」「なぜ効果があるのか」を分かっている学習者は稀です。

本サイトでは外国語習得母国語習得脳科学学習理論スキル理論などに基づいて、

これまでの研究で「再現性」が高いとされた学習法を根拠とともに紹介していきます。

もちろんこういった研究はまだまだ発展途上ですし、

「唯一無二の絶対正しい学習法」などは存在しません

一方で「リスニング力」を分解していって、「現状のレベルから」資格や映画といった「目的」に合わせて

より適切な学習を選択することは可能です。

学習者が目的に対して「正しい学習法」を分かっていれば、

英語学習の失敗の可能性を大幅に減らすことができます。

英語学習失敗の原因とは

外国語学習の失敗の一番の原因は「継続できないこと」です。

なぜ継続できないかというと、

「何から始めたらいいかわからない」

「どれだけ学習したらいいかわからない」

「英語ができるとはどんな状態かわからない」

「どうやって学習していいかわからない」

 という状態になって、

「単語が覚えられない」

「学習法に自信がない」

「上達が実感できない(もしくは実際に上達しない)」

 と考えてしまうからです。

私たち人間はわからないことがあると不安になります。

不安が解消されないと自信をなくしたり、不快に感じます。

その状態が続くと無力感を覚えます。

そして英語学習の優先度が下がり、最後には辞めてしまいます。

生活環境や興味によっても学習を継続できるかは変わりますが、

学習者が変えることができるのは「学習法」です。

英語学習のマインドセット!

英語は必ず上達します!一定レベルまでは誰でも到達します!

(仕事したり、1人で旅行したり、映画を字幕なしで楽しんだり、TOEIC950点や英検1級を取ったり)

別に完璧である必要もないし、そもそも完璧なんて存在しません。

「日本語と同じように使う」という非現実的な目標さえ捨て去れば、

自分の到達点を自分で見つければいいんです。

そのためには「一定期間」、「一定の学習量を」、「目的に合わせた内容」ですることが必要です。

別にオリンピックに出るような才能は必要ありません。

ハーフマラソンを完走するくらいの難易度だと考えてください。

(大変だけど誰でも達成可能)

目標と現実のギャップを把握して、そのギャップを埋める行動をとれば自然に上達していきます。

本サイトでどの学習法がどのスキルに対して効果的かを理解して、

英語学習を効率化するツールとして頂ければ幸いです。

外国語習得に必要なことは?

その現在の主流が第二言語学習理論(SLA)と呼ばれる研究です。

主に移民のような、外国語を使う環境で、

母国語以外の言語を習得する研究が多いですが、

徐々に対象言語が話されていない環境で、

外国語を習得する研究も増えてきています。

(日本における英語など)

これまでの研究から、外国語習得の

必要条件はどうやらかなり決まっていることが分かってきました。

それは「理解可能な」「インプットを大量」に経験し、

インプットが「長期記憶に残るように」気づき、

さらに実際に「少しでもアウトプット」として使うことです。

そのため「見ても聞いてもわからないもの」はインプット効果がないので、

英語学習には役立ちません。

理解可能」にするにはいくつもの方法があり、

「人に教えてもらう」「音だけでなく文字も確認する」「背景知識を使う」

「繰り返し同じ英語に触れる」「語彙・表現を調べる」「映像を利用する」

などなど、方法は様々です。

インプットを長期記憶に残るように気づきを促進することを

「インテイク(取り込み)」といいますが、

音読やシャドーイングなど、一般的に学習法とされるものは

このインテイクの効果を高めるものであることが多いです。

インプットの一部がインテイクになるわけなので、

これらの学習はあくまでインプットです。

一方アウトプットとは0から自分で言葉を作ることです。

会話をすることが代表的ですね。

他にも日記や独り言も立派なアウトプットです。

学んだことをインテイクで長期記憶に入れて、

それを実際にアウトプットすることで、

少しずつ言語を習得していくというのが

考え方が主流になっています。

当サイトではこの考えを踏まえて、

インテイク効果の高い学習法や教材を目的別にご紹介しています。

理論というのは常に進化をしていて、

唯一の完璧なものは存在しません。

しかしながら過去の研究で明らかになった理論を背景に

英語学習をとらえることで、より確かで、

再現性があり、目的に対して効率的な学習に

つなげる可能性が高くなります。

これまでの知見を活用して、より充実した英語学習を

継続するきっかけにしていただけると幸いです。