今回の文法項目と使用する場面
タイトルがわかりづらすぎますね(笑)
まあ例文を見ていきましょう。
・中学校からテニスをしてるんだ。
(今でもしてて、だから体形を維持してるよ/今でも上手だよ)
・姉は英語を10年前から勉強してる(10年間)。
(今でもしてて、ある程度話せるよ)
・自分の一家はこの街に半年前から住んでるよ。
(ようやく慣れてきたよ/近所のことはもうわかっているよ)
・イタリアにはこれまで3回行ったことがあるよ。
(だからいくつかの町の名物知っているよ/飛行機がどれくらいかかるか知っているよ)
・ブルーチーズを食べたことがある。
(だから味がわかる/見た目がわかる/何か知ってる)
・もう昼ごはん食べたの?
(まだなら一緒にどう?食べたなら一人でいくよ。/食べ終わってないなら早く食べて)
・今日の英語の宿題はもう終わったよ。
(だから今から遊ぶよ/今から別の勉強する/お風呂に入る)
上のほうの文が以前にしたこと、( )の中が今に残る影響です。
英語ではどう表現するか見ていきましょう。
・I have played tennis since Junior High School.
・My sister has studied English for 10 years.
・My familiy has lived in this city for six months.
・I have been to Italy three times before.
・I have tried/eaten/had blue cheese before.
・Have you had lunch?
・I have finished my homework.
ということでいわゆる「現在完了形」と呼ばれる表現です。
「継続」「経験」「結果」と分類されることがありますが、
これは完全な後付けです。
現在完了形は「今どうか」に関心がある
現在完了形の核は「以前したことが今に影響してる」です。
つまり言いたいことは圧倒的に「今どうなのか」にあります。
例文でいうと( )の中の内容が本当に伝えたいことです。
もちろん何を伝えたいかは文脈によって変わります。
今に焦点があるので、現在を表すhas/haveを使います。
だから「現在」完了形です。
(has/have以下のことをした状態を「今」持っているイメージ)
「現在」完了形は「今」に影響を与えるのは「今」以前にしたことです。
では過去の時点①にもっと以前の過去②が影響を与えるときは?
そう「過去完了」と呼ばれる形になります。
どうやって表すかって?
現在完了はhas/haveで「現在」を表すんでしたね。
そこで、hadにすれば焦点は過去にあることがわかります。
過去単純形(過去形)と現在完了形の違いは?
ここでおさらいとして過去形と現在完了形の違いに触れておきましょう。
過去単純形は「過去の事実」でした。
あくまで淡々と出来事を伝えるだけで今に焦点はありません。
一方、現在完了形は「今」に焦点があります。
過去の出来事があって今どうなっているかが意識されています。
ですので同じ出来事を過去形でも現在完了形でも表現することができます。
その意図を決めるのは話し手の意識の違いだけです。
まとめと今後の項目
現在完了形は「以前に起こったことが、どう今につながるか」を表す表現でした。
その言葉以上の意味があり、文脈で明らかだったり、
前後の文で実際に言葉にされることも多いです。
この感覚が今後取り扱う項目の理解に必須になります!
さて、ここまでの4回の文法講座では
「現実世界で起こっていること」
を表現する英語を見てきました。
残すは受け身を表す表現を学べば、
現実世界の表現のすべての組み合わせがカバーできます。
ん?現実世界の表現ということは、
「そうじゃない表現があるの?」
と気づいたあなた!
鋭いです!
次回は(主に)話し手の頭の中で起こる表現をご紹介していきましょう。