今回の文法項目と使用する場面

英語表現の応用編、今回は助動詞編です。

助動詞は「話者の心の中を表す」表現でした。

助動詞の後に続く動詞の形によって、より深みのある表現が可能です。

willは「予測・推測」「意思・決断」を表す表現でした。

予測は「未来」に対してすることが多いですが、別に今の推測でも可能です。

このwillに色々な表現を組み合わせましょう。

控えめに助言するとき。

・明日は早起きしたほうがいいですよ。

You will have to get early tomorrow.

willの「意思」を組み合わせることで相手の意思を尊重して丁寧になります。

「自分でもおわかりの通り」なニュアンスです。

・来月にはこの調査は終わっているだろう。

We will have finished the research next month.

willの「推測」に完了形のが組み合わされています。

完了形は「完結した行動が今(今後)に影響を与えている形」でした。

なので未来のタイミングで何かが完結してるだろう、予測する表現です。

「未来完了形」と呼ばれることもある形です。

「これを完了したから次は~~できる」のように、

未来のタイミングに焦点があります。

・明日の午後は京都で会議だろう(推測)。(もしくは)の予定だ

We will be having a meeting in Kyoto tomorrow afternoon.

この文は2つのニュアンスで使うわれます。

be+ing進行形を「一時的な動作の動作」として、willの「未来への予測」を組み合わせて、

特定のタイミングの未来で一時的にしていることの予測。」

として使う場合です。

ごく簡単に言って進行形の未来バージョンですね。

もしくは「予測」のwill+「手配済みの予定be+ing

確定している予定を控えめに表現するときです。

この表現は、自分の意思に関係なく「こうなることになっている」と表現するのに非常に便利で、

企業などの発表を伝えるときに、「自分の意思ではないが」を含意して表現されます。

助動詞+完了形の表現

次は「推測」のwill+完了形の「以前に起こったことが今に影響している」の組み合わせです。

「~をしただろう」と今から過去に振り返って推測します。

・兄はその伝言を聞いただろう。

My brother will have received the message.

既に受け取り済み、だと今の時点から振り返っています。

英語は基本的な項目が色々と組み合わされます。

一見複雑そうな表現も基本の理解がしっかりしているとスムーズに理解することが可能です。

この助動詞+完了形の使い方は、他の助動詞でもよく使われます。

must+完了形「したに違いない」

should+完了形「したはずだ。」

might/may+完了形「したかもしれない(mightのほうが控えめ)」

could/can+完了形「した可能性がある(couldのほうが控えめ)」

あくまで「現在」時点から「推測」しているところが共通点です。

まとめ

今回は助動詞に進行形と完了形が組み合わさる例をみてきました。

助動詞の基本である「話者の主観による推測」に進行形の「一時的な動作」や、

完了形の「以前にあったことが今に与える影響」が組み合わさり、

かなり複雑な内容を短く表しています。

しかしそれぞれの基本の使い方さえ分かっておけば、

組み合わさっても基本は変わっていないことがわかります。

それぞれのミニ講座も振り返りながら、

是非自由に使えるように練習をしてみてください。