今回は英検1級について分析した内容をご紹介します。

英検1級は新聞・ニュースを英語理解したい場合は

非常に良いステップになります。

また面接試験は「会話力」も評価されます。

(他の級は基本的にスピーチ力を測る)

ある程度スムーズな英語でのやり取りをする力を

客観的な指標で測ることが可能です。

個人的には英語教師には取得しておいて欲しい資格です。

英検1級で出題される範囲とレベル

語彙・文法・リスニング・ライティング

語彙は15000語レベルです。準1級からさらに飛躍!

英検1級は語彙ゲーと言われる所以ですね。

英検準1級のほぼ倍の語彙レベルが出題されます(苦笑)

ただここまで難しいのは大問1の単語問題のみ。

長文では英検準1級レベルの語彙で十分勝負になります。

しかし語彙問題がリーディングの6割を占めるので、

語彙対策は必須です。

そしてこの語彙はニュース・新聞で

頻出のものから出題されます。

長文の内容は英語雑誌の評論のような内容です。

英検1級と時事英語の親和性は非常に高いです。

リスニングでは1分超えの問題が続出!

速度はそれほどではなく、むしろゆっくり。

長いが遅い」が英検1級のリスニングにも

あてはまります。

TOEICのほうが断速いです。

ただし語彙や文法のレベルはしっかり高いです。

語彙レベルと長さが原因でTOEICより

難しく感じるでしょう。

リスニングの鬼門はPart4です。

なんと3分半のインタビュー問題です!

しかも速度もここが一番速く、

ニュースに近いレベルです!

ただし2問しかないので

合否を大きく左右しないとも言えます。

この大問がしっかり理解できることは

ニュース英語を目指す方にいいステップになります。

資格のリスニング速度についてはこちら

文法項目は準1級とほとんど変わりません

英検準1級の文法項目はこちら

仮定法、分詞構文、各種の倒置表現など、

新聞で頻出の表現が使われます。

準1級よりさらにNativeSpeakerが使うような

こなれた表現が多くなります。

基本的には読みやすい文章です。

ライティングではより長い文章を書く必要がありますが、

準1級で高得点の方は分量だけの問題です。

むしろトピックに対する背景知識の有無が

より影響を与える内容です。

普段から幅広くアンテナを張っている人には

合格点を取ることは難しくないでしょう。

トピックに馴染みのないものが多い場合は

普段から日本語でもいいので

類似のトピックに触れましょう。

基本的なエッセイライティング+語数で

合格点を取ることが可能です。

語数も1題のみの240語と他の資格より少ないので、

英検1級のなかで最も取り組みやすい箇所といえます。

面接試験では唯一面接官とのやりとりが評価されます。

普段から会話力を付けている方にはチャンスです。

面接ではスピーチ問題もありますが、

こちらの難易度は高く、準備も必要です。

準備時間が1分しかなく、2分間の時間内に

スピーチをするという制限もあります。

逆にスピーチ後のQ&Aは会話力があれば

十分に乗り切ることが可能です。

むしろその場で質問がくるので

事前対策が難しい箇所です。

地力の会話力が問われる箇所でもありますね。

以上の理由で一次試験に受かって急に話す準備をすると

かなり難しく感じる試験になるでしょう。

英検1級に合格する英語力

「ある程度高い語彙力と正確な読解力を持ち、

長いリスニングでもある程度理解できる。

ライティングは論理的にまとまった文章を書ける」

これが英検1級の合格レベルです。

ある程度、としているのは合格点は7割だからです。

何か特筆したスキルがひとつあれば

かなり合格に近づけます。

そのような高得点を取れるスキルは

かなり高い英語スキルの証明になります。

合格後は「英字新聞/ニュースが理解できる入り口

に立つことができる状態です。

特に語彙問題で高得点(22点以上)があれば

新聞・ニュースの語彙はかなり身近に感じます。

そういった意味ではいずれは英検1級の

すべてのセクションで高得点(総合で85%以上)を

目指すのはいい目標かもしれません。

どちらかというと英検1級は

英語教師にこそ取得してほしい資格です。

人に教えるのであれば

せめて持っていてほしいレベルが英検1級です。

英検1級に受からない英語教師では

英語力の高い学生に的確なアドバイスを

出来ないと思うからです。

どのように英検1級に受かる力をつけるか

対策が簡単なのは語彙とライティングです。

語彙は定番の単語集を1冊やりこめば合格点が狙えます。

語彙が増えれば長文も読みやすくなりますね。

ライティングもエッセイライティングを学んで、

その知識を使いながら過去問で

時間内に240語の文を書く練習

くり返せば合格点は難しくありません。

可能であれば添削を受けて→修正→再提出

というサービスを受けるとより効率的に

ライティング力を向上させることができます。

また長文の選択肢が正確に理解できないと

長文の正答率が下がります。

その場合は英文の読み方を学ぶと改善されます。

おススメ参考書はこちら

リスニングは適切なレベルの教材を

適切な方法で継続すれば徐々に上達します。

英検用だと文単1級が効率的ですね。

おススメ参考書

リスニング学習法

リスニング学習法動画

注意点はリスニングの上達には

時間がかかる点です。

経験上、2か月は継続しないと

上達を感じづらいですね。

他にも長期スパンで英語の地力を

高める方法もご紹介していますので、

あわせてご参考ください。

骨太の英語力をつける

まとめ

英検1級は語彙力とリスニングの長さが特徴です。

また面接試験では会話力も評価をされます。

英検1級の英語は英語ニュースや新聞へと

つながるいいステップです。

骨太な英語力を目指す方は高得点での

合格はひとつの目安になるでしょう。

一方、英語教師には全員持っていてほしい資格です。