英検1級の面接試験で発音満点を取った勉強法
先日の英検1級の面接試験では
40点満点中で39点の評価をいただきました。
また発音セクションでは満点という結果でした。
自分としてはNativeレベルの発音は出来ていないと
自覚していますし、毎日練習しています。
そんな私でも発音満点をもらえたのは励みになります。
今回はそんなNonNativeが英検1級面接で
発音満点をとった方法を時系列と
効果の振り返りの二面からご紹介します。
発音学習の経歴
実は発音学習の本は数多く持っていますが、
腰を据えて取り組めたものは多くありません(汗)
発音記号や発音方法は知っているが、
正しくスムーズに発話出来ない状態が長くありました。
ようやく練習を始めてからは
「英語耳」→「英語喉」→「AmericanAccentTraining」
と進めました。



特に後ろの2冊は割と継続して使って、
リスニングの精度や、英語アプリの音声認識が
かなり向上しました。
その後は「そーた式発音」と「ハイディ式発音」に取り組みました。
これは日本語の音で英語の音を捉えなおす内容です。


事前に英語の発音知識がありましたので、
「〇〇の発音のことか!」と納得しながら進めることができました。
例えばiがエに聞こえるという説明では、
「口を緊張させずに弱く発音するiのことだな」、
のような感じです。
「ハイディ」はどちらかというと音声変化に強いです。
manhattan/cotton/Martinなどのtの変化の練習もあります。
一方「そーた式」ではr/shなどは唇まで説明があり、
英語発音に必要な筋肉がつく構成にもなっています。
私は現在でもこの「そーた式」を使って
毎日個別音の確認をしています。
コンパクトに個別音が復習しやすいです。
実際のトレーニング
ではこれまでの背景は以上にしてここからは
現在の発音トレーニングをご紹介します。
まずは「そーた式」で個別音の復習。
i/a/o/r/ar/暗いL/n/w/sh/ch/
を練習します(所要5分)
次は文章でのトレーニングです。
「現代ビジネス英語」を使って、
1文再生→とめてリピートして録音→録音確認
→音源と異なる箇所を練習して修正
→1文がスムーズになるまで繰り返し練習

AB区間再生のある「語学プレイヤー」が便利です。
文章での練習は事前に「そーた」で個別練習をした
↑の音に特に注意します。
最近は特に暗いLとnの舌の位置に気を付けています。
また音の強弱も気にするポイントです。
大事な単語は強く、長く、ゆっくり、はっきり
読まれる傾向にあります。
これが英語のリズムを作るので、
実は個別音以上に重要だったりします。
そのほかに音のつながり、脱落、変化も
可能な限りコピーします。
これらをすべて録音した音声で確認しながら、
修正をしていきます。
録音した声を聞くと始めは絶望しますが、
そのうち慣れます(笑)
そしてどんどんうまくなります!
2か月後にでも聞き直すと惚れ惚れしますよ!
あとは同じ英文は最低4日繰り返します。
運動記憶は寝てる間に強化されるので、
一日に20回するより、4日に分けて5回ずつのほうが
発音能力も定着します。
また5回以上の発話練習は上達効果が
弱くなるという研究もあります。
さらに精神的にも
「今日は苦戦したけど4日目はみとけよ」
とするほうが負担が少ないですよ(笑)
実は発音のトレーニングは2年近くしていますが、
この録音を始めたのはまだ2か月くらいです。
そして圧倒的な効果を感じます!
自分に気づく「メタ認知」の重要性ですね。
今回の英検1級面接試験での満点取得は
「録音発音トレーニング」のおかげだと考えています。
経験を踏まえて今ならどう発音学習を組み立てるか
①「そーた」で息の使い方/英語独特の音/唇の使い方を学び練習する
②「リスニングの教科書」で個別音と音声変化を理論的に学び練習する

発音指導の第一人者の静氏の1冊。
かなり詳しいところまで解説があり、
トレーニングも多め。
発音編もありますがリスニング版でも
十分と思います。
発音編は日本人用American Accent Trainingと言える完成度です。
③自分のレベルに合った30秒くらいの音源を使って演習
※練習は常に録音して、確認と修正を行う。
まとめ
発音のトレーニング方法についてまとめます。
・注意すべき音は毎日少し練習します
・個別音と音声変化についても少しずつ学ぶ
・実際の文章で音源を使って練習
・自分の発音は録音してチェック→修正
ここまでするとまずリスニングに大きな変化が生まれます。
さらに音読時のスムーズさが向上します。
継続すると徐々に自由発話にも転移します。
注意点として、発音学習で変化を感じるには
ある程度時間がかかることです。
2か月、半年と徐々に効果を実感するでしょう。
逆に2か月以下だとほとんど上達を
感じないかもしれません。
以上、日本生まれ、日本育ちが
英検1級の面接で発音満点をとった方法でした。
ご参考頂ければ幸いです。