2023年度第3回英検1級面接結果

3月3日に行われた英検1級/準1級の面接試験の結果が3月12日に発表となりました。

受験者マイページへのログイン (eiken.or.jp)

私も受験をしましたので今回はそのスコアと面接試験の評価について考察をしてみます。

今回の面接試験受験の背景

今回は一次試験を受ける前に目標を設定しました。1つはライティングでの満点。これは2023年度の目標の継続です。去年の目標達成の最終チャンスといういう意気込みでした。2つ目はCSEスコアでの3100点台到達。

結果

ライティングは過去最高点ながら満点には至りませんでした。さらに今回は満点を取れたセクションがなく、3技能CSEが過去最低でした。ここでRかLかどちらかCSE850点が欲しかった!前回面接では1ポイントマイナスで満点を逃しCSEは707でしたので、CSE3100点超えには面接で満点しかない状態です。2ミス675点くらいなのでそれでCSE3000にギリギリ届くか、という感じです。今回は受験をやめようかなと考えたのですが、心変わりして面接で試したいことが出てきたので直前で受けることを決意します。

今回の面接で検証したかったこと

1つ目は自分の素の英語力でどの程度のスコアが出るのか、ということです。2023年度第1回の試験では一次試験は過去問1回の回答のみ、面接は約3時間スピーチの練習をして臨みました。一方で、今回は多忙のため一次試験は無対策でしたので二次試験もなにもせずに受験をしてみてどうなるかを試そうと思いました。

2つ目は英検1級面接の評価基準で検証をしたいことがありました。「構成」「論理/一貫性」「表現」「イントネーション/話し方」です。これらの項目を調整にしながら面接を受けてどのように評価されるかを確認してみることにしました。

面接の結果

面接結果

結果として総合36/40点と得点率90%で合格することができました。CSEは3000を切りましたが仕方ないですね。スピーチ対策をすれば取れたかもしれませんが、1次試験で満点の技能がないとハードルが高いです。一応今回も上位1%での合格となりました。

検証項目について

まずは無対策の素の英語力で9割は取れることが分かりました。これは収穫ですね。面接でCSE650点は今後安定的に取れると思います。実は↓に書くようなことを色々としたので不合格も覚悟していました(汗)合格してすごく安心しました!

2つ目の検証を順番にしてゆきます。

・構成面
今回は導入部分をI disagree with this topic. I’ll expalain why I feel this way by sharing reasons or examples with you.のように一気に本論に入りました。準1級までの過去問で解答例を見ると、全てYes/NoだけでQ&Aの回答をしていて、級が上がると理由の多さが違うので、1級でもサポート文の内容量で評価されているのでは、と考えたためです。また理由は1つ(と認識している)で説明や例をいくつも出しました。前回は結論を言わずに9点(面接官1名は満点の5点を出した)だったことも仮説の根拠です。さらに時間切れでも高得点が出る事例もあり、「序論・本論・結論」の構成は面接試験においては評価と関係ないのでは、と考えました。結果今回もスピーチでは9点でした。導入を長く言うよりも早く本論に入って情報量を増やすことがスコアにつながるでは、考えます。情報量があれば時間も関係ないと思います。今回も前回も2分を使わずに終わりましたので。

・論理/一貫性
今回の面接では「教師は生徒のパフォーマンスに責任を負うか」というトピックを選びました。Disagreeで答えたのですが、途中で理由が乏しくなりそうだったので、「教師も部分的には責任がある」ということも言いました。あるんかい!て感じですが、そのあとには「でも家にいる時間のほうが長いから親のほうが責任がある」のように繋げましたが一貫性が弱いですね。でもスピーチは9点でした。トピックに関係する部分で加算され積みあがっていくのでは、と考えています。

・表現
今回のテーマは「普通に話すように」でした。1級レベルの語彙は記憶の限りでsubsidy:補助金、のみしか使っていません。他は準2級くらいの語彙レベルかな、と思います。あと何度か同じ表現を2回使うことがありました。文法エラーは覚えていませんが、少ないながらもいくつかしたのだろうと思います(普段の自分の発話を考えて)。その内容で語彙/文法は8点でした。面接官は2人とも5点満点中4点を出したと考えられます。文法使用はそれほど前回も複雑な表現をしていないと思うので、今回は文法エラー、または「同じ表現の繰り返し」で減点されたのでは、と考えます。それでスコアが8点とれるのであれば悪くない気がしますね。中学レベルの文法+αと準2級(高校初級)レベルの語彙をなるべく重複せずに使うことで満点が目指せるのかもしれません。英検1級の面接合格ラインは27点(26点の場合も)と考えれば8点を取れれば得点源と言えます。

・話し方/イントネーション
今回は「若者言葉」で話しました(笑)。若い女性に多いのですが、語尾が常に上がる言い方です。語尾を下げないと自信なさげに聞こえ(はっきり分かっていないニュアンスがある)、特にスピーチなどでは良くない話し方と聞いたことがあります。発音パートはイントネーションも評価対象ですが、結果は9点でした。前回は満点だったのですが、今回も1人の面接官は5点満点をつけたことになりますね。また前回は割とゆっくりと話した記憶があるのですが、今回は「若者言葉」なので早口めに話しました(笑)。発音の明瞭さも評価されていそうなので今回の減点はこれも原因かもしれません。前回の満点取得時にも感じましたが、私の発音は全くNative Speakerレベルでなく、外国人の英語と明らかに分かるレベルです。その上で気を付けているのはカタカナにならないことと大事な箇所の強調です。Non Nativeとして分かりやすい発音をすると十分に評価されることは今回でも確認ができました。

考察のまとめ

構成面では本論の情報量を増やすことがスコアに寄与するのでは、と考えています。また重複なく基礎的な語彙・文法を正確に使えれば十分スコアが伸びるのではないかと予測します。発音はゆっくりと、重要な箇所には強弱をつけて発話するといいのではと思います。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA