今回の文法項目と使用する場面

今回は未来についてどう英語で表現するかを紹介します。

英語で未来について話すには2つの方法があります。

1つ目は「未来とは現在との延長」と考える方法。

もう1つは「頭のなかで先のことを想像」する方法です。

え、未来って未来形で表すんじゃないの?と考えた方!

私もそう教わりました!

でももっとわかりやすく理解する方法が↑の考え方です。

現在の延長としての未来

まずは「現在の延長の未来」から見ていきましょう。

・明日は雨が降りそうだ。

 (天気予報や空模様などを見て)

・週末は外食をするつもりだ。

 (いい店教えてもらったし)

It is going to rain tomorrow.

I am going to eat out this weekend.

はい、is/amは現在単純形(現在形)ですね?

(   )の中のように「すでに一部の状況が始まってる」と考えるときは、

be going to で未来について話すことができます。

ほかにも

・明日は友達と会うんだ。(もう約束済み)

・父は来週出張に行く。(ホテルなど手配済み)

I’m meeting with some of my friends tomorrow.

My father is traveling on business nextweek.

のように「現在進行形」でも「個人の手配済みの予定」を表現できましたね。

(こちらも参照)

進行形は「途中」の動作について使いますが、

予定の途中」と考えて未来のことも表現できます。

いかがでしょう?

2つとも現在の延長で未来の話につながっていますね。

想像世界の未来

続いて「頭の中で未来を想像する」方法を見ていきましょう。

・学校に遅れるかもしれない。

・姉はもうすぐ帰ってくるはずだ。

・Shoheiは今晩ホームランを打つだろう。

・出かける前に洗い物をしないといけないよ。

I might/may be late for school.

My sister should come home soon.

Shohei will hit a homerun tonight.

You have to do the dishes before you go out.

はい、助動詞です。助動詞は「話し手の心の中を表す表現」でしたね。

(こちらも参照)

助動詞は基本的に「現時点での話者の主観」を表します。

未来の話は誰かの頭のなかにしか存在しません。

まだ起こっていないことですから。

なので助動詞と圧倒的に相性がいいんです。

ちなみにどの助動詞を使うかは話し手の「自信」によって異なります。

この2つが英語で未来について話すには2つの方法です。

willは未来形じゃないの?

こう考えると未来を表す「動詞の形」=未来形は英語には存在しないことが分かります。

過去形のedのように未来を表す決まった形はなく、すべて現時点での判断ですね。

ではなぜwillを使うと未来形と呼ばれるのでしょうか。

これは簡単で未来を表す助動詞でwillが一番よく使われるからです。

「~だろう、~の予定になっている」の一番定番の助動詞がwillなんです。

・レディーガガは来月新アルバムを発売する。

・次のオリンピックはパリで開催される。

Lady GaGa will release her new album next month.

The next Olympic games will be held in Paris.

のような公的な予定にwillはよく使われます

未来の表現で困ったときはwillにしておくと間違いないケースが多いんです。

willの使い方の注意点

唯一の注意点はwillには「意思・決断」の使い方があって、

この使い方は話し手ではなく、「主語がその場で決めた主観」を表します。

・A:アバターのチケット2枚あるけど来ない?

 B:行く(今決めた)

 A: I got two tickets for Avatar. Do you want to come?

 B: I will.

・はしをくれない?(くれるつもりある?)

Will you pass me the chopsticks?

be going toは事前に何かしらの流れがあるので、willとニュアンスが異なって、

元々決めていたこと」に使います。

willの「話者の推測」と「主語の意思・決断」は文脈から判断可能ですが、

伝える内容が異なることは注意しておくといいでしょう。

まとめ

未来表現には2つの形があります。

1つは「現在の延長として」未来をとらえる表現で、

現在進行形やbe going to doを使います。

もう1つは「未来について想像する」方法で、

ここでは助動詞を使います。

今回までの6回では動詞の変化に関する文法項目の

基本形を紹介してきました。

次回からは応用編として、基本項目の組み合わせによる表現を見ていきます。

少し複雑に見える表現も多いですが、

基本項目の理解がしっかりしていると使い方のわかる表現ばかりです。

進行形、完了形、助動詞の3つを組み合わせると、

込み入ったニュアンスの内容もコンパクトに表現が可能です。

理解の後は実際に使うことを通じてどんどん慣れていきましょう。